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 2002年「日本のうたごえ祭典in福岡」の呼びかけ人,実行委員の紹介がうたごえ新聞に掲載されました。
 ここでは,その記事を転記します。


8月5日号
よびかけ人メッセージ
平和を思う時 心に広がる歌
木原庸子(源氏物語研究家)

 ふるさとの街やかれ 身よりの骨うめし焼け土に 今は白い花咲く あゝ 許すまじ・・・
 平和を思う時,いつもこの歌が私の心いっぱいにひろがります。二度と悲惨な戦争をしてはならない。 唯一の被爆国であり,平和憲法を持つ私たち日本国民の悲願です。
 ところが今,有事三法案が国会へ。 ぜったいに廃案にしなければなりません。 アメリカの無法な戦争に日本が丸ごと協力するなど,とんでもないことです。その上,非核三原則までないがしろにしようとしています。
 今年,福岡で開かれる日本のうたごえ祭典が勇気と連帯を全国から盛り上げ,有事法制をふきとばしてくれる大きな力となることを心から期待しています。

祭典スタッフ 運営委員
江藤健二さん(合唱団福岡あらぐさ)
「うたごえの人」として認知度120%・・・

 いつも柔和で,みんなに慕われている園長先生役江藤さん。 合唱団福岡あらぐさ結成時は団長として,今は指揮者兼ベースパートで全体を支える団の中心的存在です。
 福岡市内で行われる集会や演奏活動では歌唱指導などリーダーとして全体を盛り上げ,「うたごえの人」として頼りにされる有名人です。
 現役時代は銀産労九州地本委員長として賃金差別やサービス残業は認めないと働く者の権利を守り,不当差別反対の法廷闘争を指導し,勝利に導くなど責任感の強い情熱家です。
 今祭典のとりくみでは「ぞうれっしゃがやってきた」の演奏責任者として県内をとびまわりながら,地元や周辺地域でうたごえ喫茶を開催するなど,組織者としてがんばっています。
 今後も健康に気をつけながら,団内外のリーダーとしての活躍を期待します。
 土屋宇五郎(合唱団福岡あらぐさ)


8月12日号
よびかけ人メッセージ
歌は最大の健康法

曽根 ☆史(のぶひと) ☆は「甫」の下に「方」
 荒木栄さんの活躍した福岡の地でのうたごえ祭典を成功させよう。 私は生化学を教え研究している者で,今はうたごえとは全くつきあいはないのですが,よびかけ人にさせていただきました。
 高校卒業まで堺で育ったのですが,父親がうたごえ(泉州合唱団)の活動家で,毎朝そのアコデーディオンの練習で目覚めさせられるのが常でした。 いつしかロシア民謡や荒木栄さんの歌に親しみ,大学時代はちょうど60年安保の頃で,これらは早速役に立ちました。 そして今も,最大の健康法として山歩きの時,その頃の歌を口ずさんでいます。
 しかし,安東先生のお書きになった(6/3号)ように今は21世紀,新しい世紀の働く者を勇気づける歌が作られ歌われてますように期待しています。 福岡のうたごえ祭典の成功を念じて。

祭典スタッフ紹介 祭典事務局
阪田 紘司さん(新日鉄八幡うたう会)

 彼の青春時代,好況の波に乗った当時の八幡製鉄所は青年労働者であふれていた。 そして,八幡の公民館は,そんな青年たちのいろんなサークルでにぎわっていた。 八幡製鉄の職場合唱団”火花”もそのひとつだった。
 あれから40年余,彼は”火花”の生き残りとして,私たちうたう会の貴重な存在。
 青年時代にはじめたジョギングも今では一級品で,ホノルルマラソンをはじめ国内各地のレースにも顔を出している。 日常的にトレーニングは欠かさず,九州や日本のうたごえ祭典で各地に行ってもシューズ等の準備は怠らず,早朝からトレーニングに汗を流す。
 また,大の読書好きで新刊書はもとより,安い古本を買いあさっては”雑学”に努めるという文武両道の好々爺。
 日本のうたごえ祭典in福岡では,北九州会場の開幕を飾る和太鼓の担当者として汗を流している。
石井忠(新日鉄八幡うたう会)


9月2日号
よびかけ人メッセージ
”三池”の伝統,今も生きる
橋本洋(福岡県非核の政府を求める会世話人)

 1956年日本のうたごえ祭典初参加,三池闘争現地へ三千名を動員した県職労にうたごえは大きな活力でした。 「三池の火を消すな」「全国最賃制を闘うナショナルセンターを!」の伝統は生きています。 日米支配層の「炭坑閉山」も全国の耳目を疑わせるほど巧妙ですが,「日本を戦争の道へ押し込み,憲法9条を国民から奪いとる」野望には国民の反撃は必至です。 ここが「安保三池」の真の勝負です。
 日本のうたごえが反撃ののろしとなるよう頑張りましょう。 長崎の「平和の旅へ」を繰り返し聞いて荒木栄の継承発展,新たな地平に感動しました。
 私も8月「チンパオ」,10月「平塚らいてうの生涯」映画上映運動で確信統一の再現を念じ全野党を訪問し「映画一日共闘」で全野党の協賛をすすめています。

祭典スタッフ紹介 女性のうたごえ合同を成功させる会事務局
五十里 智香子(いかり・ちかこ)さん
1万人のお母さんに祭典よびかけ

 ちょっと見ると大学生とまちがわれそうなビオレッティ一番の若手です。 大学時代に名古屋でうたごえと出会い,現在は仕事と子育てと合唱団の会計や事務を一手にひきうけ,多忙な毎日です。
 7月28日,北九州で行われた日本母親大会では会場に集まった1万人ものお母さんたちに「日うた(日本のうたごえ祭典)で会えるのを楽しみに,しとっちゃ(してます)」と呼びかけました。
 女性のうたごえ合同ステージを成功させる会の事務局として「1本のむぎわら」というニュースを書いています。 ぜひ読んでメールやファクスを送ってあげて下さい。 今度の日本のうたごえ祭典で全国のうたごえ仲間と会えるのを楽しみに待っています。
荒牧真子(女声合唱団ビオレッティ)


9月9日号
よびかけ人メッセージ
忘れない,荒木栄の握手
猿渡公一さん(福岡現代劇場)

 先日,サンクト・ペテルブルグで,民俗舞踊ショーを見ながら夕食のとき,「赤いサラファン」「トロイカ」「ともしび」と続き私は思わず懐かしのメロディだと叫んでしまった。 私たちの青春はロシア民謡の時代だ。
 うたごえ運動のなかで,荒木栄との出会いは強烈だった。 福岡スポーツセンターでの「不知火」初演。 私は舞台監督だった。 無謀と言えるほどの準備不足のなかで,当日,私は即興で照明に指示を送った。 公演は大成功だった。 私は二日間ブッ倒れた。
 その後,大牟田市民会館での大牟田センター合唱団と私たちの劇団の合同公演。 小柄な荒木栄の力強い握手を私は忘れない。

祭典スタッフ紹介 企画委員
新井 充子(みつこ)さん(北九州青い空合唱団)
研究熱心さに感動

 祭典企画担当の新井さんは四年前群馬の前橋から北九州にやってきました。 北九州青い空合唱団に入団すると同時にトップソプラノの座をほしいままに・・・。 そしていまや団にとってはなくてはならない人となりました。
 新井さんの真骨頂はその包容力と研究熱心さにあります。 ひとつの司会をするにも音楽づくりをするにも何冊も本を読んで背景を深く理解してとりかかとうとする姿勢に感嘆符です。 (感動します)
 元教師だけあってピアノもばっちり。 音程の確かさにいつも助けられています。
 地元ではうたごえ喫茶たんぽぽを立ちあげて祭典にむけ,ガンガンうたっている由。
 ともあれ,今日も練習場には新井さんのコロラチューラソプラノが美しく響いているのです・・・。
江口道子(北九州青い空合唱団)


9月16日号
よびかけ人メッセージ
21世紀を担う子どもたちに
末安 良光さん(福岡県学童保育連絡協議会事務局長)

 九州で初めて開催される,日本のうたごえ祭典のご成功を祈念致します。
 うたごえは平和の呼びかけ! 有事法制化など戦争準備が進められている今日,平和憲法を守り,日本から世界の平和を発信するためにも,うたごえ運動の果たす役割は大変大きく意義あることと思います。
 特に,私たちは21世紀を担う子どもたちに,平和の尊さを伝え,引き継いでもらいたいと強く思っております。
 学童保育の子どもたちや保護者,指導員にも日本のうたごえ祭典への参加を呼びかけ,祭典の成功に少しでも貢献できればと考えております。
 祭典準備のために,日夜ご奮闘されている関係者の皆様,本当にご苦労さまです。

祭典スタッフ紹介
園田敏夫さん
不死身のバス男

 甘い物を見ると目をほそめ,腹へったといつでもどこでも健啖ぶりを発揮する彼です。
 「冷たい視線の中で 心揺れる時もあった!!」と後輩の結婚式を想って歌う彼のバスに,私達も胸をよくつまらせました。
 「子供を守る歌」を日本中の先生や教育の仲間に歌ってほしい,と愛用のバイクで東奔西走します。 幾度かの交通事故からもカムバックして来る不死身男です。
 「転勤という名の首切り」反対を支援し,子供と先生を守る事は,平和・民主・生活を守る事と両手を拡げて熱っぽく語る,そんな人です。
手嶋寛章(新日鉄八幡うたう会)


10月7日号
よびかけ人メッセージ
成功に向かって乾杯
高尾豊(劇団生活舞台代表)

 「日本のうたごえ祭典in福岡」の開催を決意し行動を起こしておられるみなさんに,感動をおぼえながら,この五十年の歴史が走馬燈のようにぼくの五体を駆けめぐっています。
 正直なところ,福岡開催を聞いたときの気持ちは複雑でした。 「大丈夫かな?」と同時に一人の男が等身大の姿で現れ,笑顔で呼びかけるのです。 「がんばろう!」と。 その人の名は田中重晴といいます。 彼の生涯はうたごえと共にあったといっても過言ではありません。 心底うたごえを愛した男でした。 ぼくは酒をのみますが,彼はビール一杯がやっとで,それでも二人がテーブルにつくとうたごえの運動論や芸術論に口角泡を飛ばしあっていました。 そんなとき話が日本のうたごえ祭典を福岡でとなると,途端に泡もしぼみそれは遠い遠い先のことで,夢のまた夢。 少々悲観的になる若い日のひとコマでした。
 それがこの秋実現し,目前にせまっているのです。
 喜びもひとしおです。 「一人の男」と彼につながる,うたごえの人たちに,成功に向かって乾杯します。

祭典スタッフ紹介
原田共子さん
熱血教師の情熱今も

 曲がったことが大嫌い,いろんなことに興味シンシン,情熱的でとても情けの深い人です。 まず家庭では,夫に気遣い,娘を思い,孫をこよなく愛するそんな原田さんです。
 今,合唱団福岡あらぐさの指揮者として,なくてはならない大切な人でもあります。 個性あふれる合唱団員を,あの人なつっこい笑顔と,親しみやすい話しぶりで,みんなを引きつけます。 そして,音楽に対する真摯な態度と豊かな感性が身体全体で表現されます。
 きっと,中学校教師の時代には,正義感あふれる熱血教師だったに違いありません。 原田さんの言われるには「いつも子どもたいといっしょに遊んでいたよ。 運動場に飛び出していつもいっしょだったヨ」。 なんだか昔の原田さんが見えてきますネ。
 現在は,日本のうたごえ祭典に向けて,”グローリーともだち−福岡版−”指揮者として,原田さんの思いを遺憾なく発揮していただきたいと思っています。
 しかし,お互いにいい年齢になりました。 充分に身体をいとおしみ,自分も大切にしましょう。
粟津康子(合唱団福岡あらぐさ)


10月14日号
よびかけ人メッセージ
坐り込み勇気づけた歌
日下部恭久(福岡市職労委員長)

 虎造をきくか,美智也を唄うだけの私は,歌が持つ力にあまり関心がなかった。 しかし,20年以上前になるが,薬害スモン裁判の支援をしていた時,厚生省前の坐り込み行動で中央合唱団のうた声が,被爆者をどれだけ勇気づけたか,私は目の当たりにした。 その時から,うた声の力を信ずることになったようだ。
 依然として,浪曲や演歌が好きなのは変わらないが,国民や労働者を励ました歌を声をだして唄うことに躊躇しなくなった。
 労働者の先輩達が生み出した板付基地拡張反対の「青年市従連」の歌詞が身にしみるようになった。 日本のうたごえ祭典の成功を心から祈ります。


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