2002年「日本のうたごえ祭典in福岡」の呼びかけ人,実行委員の紹介がうたごえ新聞に掲載されました。
 ここでは,その記事を転記します。

2002年4月〜5月

2002年4月1日号
よびかけ人メッセージ
”あとなん日”の思いで
西山 進 さん (福岡県原爆被害者団体協議会事務局長・漫画家)

 2002年日本うたごえ祭典が,荒き栄を生んだこの福岡で開かれる。 なんとすばらしいことでしょう。 ”あとなん日”,そんな思いでいます。
 戦争反対,安保条約反対,三池闘争,原水爆禁止世界大会,時代の中で私は数多くのたたかいの歌を聴き,歌ってきました。 うたごえは,どんなに私たちを励まし,そして苦しい成果宇野中で,連帯のきずなを深めたことでしょう。 私の好きな歌は「心はいつも夜明けだ」です。 これを歌うと元気が出ます。
 不況と有事立法が,若い人たちの上に覆いかぶさっているとき,日本のうたごえ祭典に多くの人が参加し,成功させたいものです。 成功を心から願っています。


祭典スタッフ紹介
企画委員 小森 妙子さん
”青い空”変化の原動力

 小森妙子さんは数年前から北九州青い空合唱団の指揮者です。 ”青い空”は数十年の歴史を持ち,かつ個性的な人が多い合唱団。
 そんな”青い空”の指揮者をつとめるには日々の孤独な探求が必要。 しかし彼女のメジャーな人柄はそれを感じさせません。 最近,”青い空”の声が変わりつつあるというのは衆目の一致するところ。 彼女は音大出身で”うた”の専門家。 地域のうたごえ運動の発展にとっても大切な人です。
 加来 浩吉(かく・こうきち)さん (北九州青い空合唱団事務局)


2002年4月8日号
よびかけ人メッセージ
「世の中を平和に」,素敵
牛島 春子さん (作家)

 子どもの頃からうたうのが好きで,近所からよくうたう子供と言われていたそうです。 小学校では学芸会で,女学校では合唱団で「流浪の民」や「ハレルヤコーラス」などをうたっていました。 先日テレビで「ハレルヤコーラス」を聞き,とても懐かしく思いました。
 今でも気分がいいと部屋の中でうたいます。 鼻歌でなくて,大きな声でうたうので,隣り迷惑かもしれません。 レパートリーは演歌以外はなんでも(演歌は相性がわるい),「正調佐渡おけさ」「黒田節」イタリア民謡,シューベルト,山田耕作等々,グリークの「ソルベイグの歌」など,うたっている時は倖せな気分ですね。 倖せな気分で,そして世の中を平和にしていく,素敵ですね。


祭典スタッフ紹介
運営・企画委員 大城 峯子さん
活動の姿勢,全国で評価

 彼女が代表を務める建交労大牟田うたう会の前身,全日自労大牟田合唱団は今から20年ほど前,全国的にも他に例を見ない旺盛な創作活動の只中にありました。 その中から「明治女の心意気」「おれは天下のむつごろうさんたい」「ホーキ作りの歌」などたくさんの名曲(創作曲)が生まれました。
 また,職場(失対現場)や地域に根ざし,自らの人生を歌う合唱団の日常と人,生活感あふれる創作活動を綴った彼女の手記は,文章としても高い評価を受け,うたごえ新聞にも連載され,創ったら精一杯歌い広め,その評価は職場の仲間が決めるという姿勢も含め,全国の創り手たちに大きな影響を与えました。
 現在,建交労大牟田うたう会は,政府の失対切捨て政策以後,会員の高齢化(平均年齢72歳)の中で例会の開催もままならないこともあるといいますが,そんな厳しさを乗り越えて,九州のうたごえ祭典ではいつも彼女たちの初々しいまっすぐなうたごえが輝いています。
 そして,来る日本のうたごえ福岡祭典では,高齢者のうたごえの舞台(11/30夜・北九州での大音楽会)を大いに盛り上げようと,夢をふくらませがんばっています。
 園田 鉄美さん(長崎のうたごえ協議会議長・長崎センター合唱団団長)


2002年4月15日号
よびかけ人メッセージ
山のなかで うたううた
重藤 秀世さん (福岡県勤労者山岳連盟)

 山登りとうた,これおは切っても切れません。 山岳会は自分たちの歌を作り,テーマソングとして営々とうたい継いできました。 「坊がつる讃歌」は代表的な存在です。
 1960年代,うたごえの広がりと共に,山で唱う歌は爆発的に増えて,山の会の歌集はドンドン厚くなっていきました。 テントの中,焚火を囲み,一杯の紅茶で延々と唱う歌は,明日への元気の素(もと)でした。
♪夕日が汚れた工場の屋根に 沈めば・・・
♪筑紫野のみどりの道を進み行く十万・・・
♪東シナ海前に見て わしらが生きた・・・
 こんな歌が,山の中でピッタリとくるのをご存知ですか。 最近,チョット少なくなりましたが,大勢で唱いたいものですね。


祭典スタッフ紹介
運営委員・企画副委員長 粟津 康子さん
プロ劇団経験の豊かな発想

 一昨年のあらぐさ20周年祭典,今回の日本のうたごえ祭典,いずれも企画部の要としてやせる!思いで奮闘中。 独身時代からうたごえを愛し,プロの劇団員経験で培われた豊かな発想・組み立ては,部員に共鳴をわかせます。
 練習時も,「日本語を話す発声練習」は,彼女の援助なしにはできません。 持ち前の明るさと,門戸開放の健康維持法?を持ったほんとに憎めない人。
 それでも「昨日からバファリン8錠も飲んでる」と。 どうか健康には気をつけて,祭典打ち上げ温泉ゆきまでエネルギー保持を!?
 大島 玲子さん(合唱団福岡あらぐさ)


2002年4月22日号
よびかけ人メッセージ
きんしゃい福岡へ!!
熊丸 みつ子さん(幼児教育専門家)

 あの「日本のうたごえ祭典」がこの福岡の地で開催される。 思っただけでワクワクします。 初めて参加した「うたごえ祭典」でのあの感動と言いようのない興奮がきのうの様に思い出されます。
 私は,神奈川の地で労働争議を支援する中でうたごえと出会いました。 争議を闘う仲間,それを支える仲間,いつも人間の幸せを正面にすえた彼らの行き方は,私に大きなゆさぶりをかけてくれました。 多くの仲間から生きる力と豊かさを貰ったように思います。 そして気がつくといつもそこには,歌がありました。 よびかけ人の一人として,この祭典を成功させたいと思います。
 「きんしゃい きんしゃい 福岡へ!! 日本のうたごえへ!!」
 全国のみなさんとのステキな出会い ドラマ 感動の輪を福岡の地で・・・。


祭典スタッフ紹介
運営委員
広渡 秀利さん
いつまでも若い頑張り屋

 「ヒロ」さんの愛称で親しまれている彼は,旧北九州青年合唱団の発足当初からのメンバーで,20歳代は「うたごえ運動」に全力を傾けていました。
 30歳以降は,組合役員として「労働運動」に情熱を注ぎ,その理論とさわやかな弁舌は,将来を嘱望されていましたが,組合の右傾化がひどくなり,組合役員選挙に敗れて職場に戻りました。 その後は,電機メーカーの営業マンとして活躍し,定年退職した後に再び,「うたごえ運動」へ復帰。 現在は我が創作合唱団の「団長」として奮闘中であります。
 彼の,大衆性と行動力は,多くの人が等しく認めるところであり,賛同募金についても,1ヶ月足らずの間に,一人で60口以上集める等大活躍です。 お酒の好きな,熟年若者の頑張り屋です。
白潟 義則さん(北九州うたごえ創作会議合唱団副団長)


5月6・13日
よびかけ人メッセージ
「ポランの広場」を福岡で
渡辺 汀さん(福岡チポリーの学校)

 日本のうたごえ祭典が福岡にやってくる。 気持ちだけはもう舞い上がっている。
 日本音楽教育の会で学びながら中学校の音楽教師として,生徒達の熱い歌声に包まれて幸せだった。 今は保育園の子供たち,保母さんたちから元気をもらってくれる。 でも思うと期待に添えないことばかり−−。 北九創作会議のメンバーの発表会が迫っているにもかかわらず,練習テープを聞くと,僕ばかり幸せ一杯に遊んでいるピアノだ。 反省! (言葉とみんなの心をもっとしっかり受けとめて弾かなくちゃ・・・)
 宮沢賢治の小説「ポラーノ広場」から生まれた 林光さんの「伝説の広場のうた」を全国大会でよくうたってるのだが,三番四番と歌が,いつも熱くなってくる。
♪子供たちに伝わる広場の伝説/自由な土地で兄弟のように働き穫り入れる−−。
 今日も仕事を終えて人々は探す/いつかきっと行きつける約束の地を。 それがポランの広場つめ草の灯が点る/誰もが知っていて誰も行ったことがないところ。
 ポランの広場を福岡に探して来て下さい。


祭典スタッフ紹介
運営委員
土屋宇五郎さん
転勤族のキャリアいかして

 土屋宇五郎さんは年金者組合の忙しい仕事をしながら,合唱団福岡あらぐさの中心的存在の書記長です。 かって合唱団は,男声が少なく男声部員の獲得が最大の課題でした。 そんな時,土屋さんが入団されました。 カラオケで隣の席だったのがきっかけで,あらぐさにぜひぜひと口説いたのです。
 夫人の孝子さんは新婦人小組の大正琴の先生。 かつて九州各地を転勤されたので大分や沖縄などの知人も多く,福岡で開かれる日本のうたごえ祭典で再開を楽しみに頑張っている土屋さんです。
 檜和田 正子さん(合唱団福岡あらぐさ)


5月20日
よびかけ人メッセージ
私たちを励ました”うたごえ”
堀田 和夫さん(自治労連北九州市職労執行委員長)

 「退職者を励まし送る会」が終わりに近づき,♪がんばろう! 突き上げる空に・・・とうたわれはじめると,参加者が自然と腕を組み大きなうたごえとして会場に広がりました。
 目を輝かし胸を張って歌っていた退職者会員から,「最後にがんばろうが歌えてよかった」と感動に涙しながら声をかけられました。 北九州市職労40年のたたかいの中で,私たちを励ましてくれたのは「うたごえ」だったと思います。 私たちのたたかいに,右翼や暴力団,機動隊等が襲いかかってきたとき,「がんばろう!!」の歌が,怖さを,震えを止めてくれたのです。 うたごえ運動の大きな発展と,日本のうたごえ祭典の成功を祈念しています。


祭典スタッフ紹介
企画副委員長
岡崎 健さん
活力の源は太極拳!?

 私たちの指揮者である岡崎さんは,声楽の先生について勉強してきた人であり歌い手としても本格派である。
 自らが学び身につけてきたことを”うたう会”のメンバーにも伝授しようと懸命ではあるが,どっこい一筋縄ではいかない生徒ばかり。 その辛抱強さには感服。
 他にもアコーディオンのミニ演奏,地域での合唱指導,市民オペラへの参加とその活動は多彩である。 中でも”太極拳”が彼の活力源かも・・・ 太極拳は有段の資格をもち,全国大会にも出場経験があるほどだ。
 ”日うた”でもそんな彼の活躍が期待される。
 園田敏夫(新日鉄八幡うたう会)


5月27日号
よびかけ人メッセージ
荒木栄を生きかえらせよう
原 守男さん(荒木栄記念祭実行委員会事務局長)

 日本のうたごえ祭典が関門海峡を渡る事が決まり,身のひきしまる思いです。 全国の仲間の応援にも励まされ,いよいよ福岡で。
 福岡でうたごえと言えば,胸にぐさっとくるのは荒木栄です。 彼の創作は今も私どもに鮮烈に迫って来ます。 単純明快で誰でもすぐ歌え,すぐに覚えられるその生命力は脈々と続いている。 安保・三池の闘いに参加した世代も,そうでない若い人たちも,曲のインパクトに圧倒される。
 プログラムの最終決定はまだですが,歌われるとすれば40年以前の荒木栄の心を今にどう生かされるのか楽しみです。
 全国のうたごえの仲間のみなさん,’02日本うたごえ祭典で是非いっしょに荒木栄を生きかえらせましょう。

祭典スタッフ紹介
企画委員
田中 建夫さん
多彩な経験の持ち主

 田中さんは福岡祭典スタッフの若手の中心として活躍中。 来福して5年,その間に2児のパパとなりました。 うたごえとの出会いは学生時代を過ごした仙台のうたごえの店「バラライカ」でした。 アコーディオンもギターも弾きこなす技はそので身についたのかも。 その後,京都に移り京都ひまわり合唱団で活躍。 ステージ作りの演出にも携わるなど多彩な経験の持ち主です。
 福岡祭典の準備を進める中で,いつもロマンを抱きつつ,厳しい現実を切り拓いてきました。 とりわけ福岡は青年層への広がりがほとんどなく,私たちの団も名前に青年こそついているものの20代の団員はいません。 そんな中で粘り強く新しいネットワーク作りに力を注いでくれています。
 砂入 りえさん(九州青年合唱団)


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