うたごえ新聞掲載記事・2010年

北九州関係の掲載記事を転記します。
 (うたごえ新聞社了解済)

12月27日
JR不採用問題解決・感謝のつどい
200人で「しあわせの歌」

 「明けない夜はない」,その言葉を信じて,24年という長い歳月を闘い抜いた国労の労働者たち。 やっと解決が実現し,国労関係者の主催で,<JR不採用問題解決・八幡地区感謝のつどい>が,11月23日開かれ,13人の争議団とその家族,支援者ら200人が集まりました。
 私たちうたごえも招かれ,<感謝のつどい>という喜ばしい名称の栄えある集会で歌える感動を,北九州青い空合唱団,新日鉄八幡うたう会を中心とした北九州うたごえ仲間30人余で分かち合いました。
 長い厳しい闘いの中から生まれた「職場に帰る日を信じて」「俺たちのシルクロード」「人間の歌」を演奏し,宴の最後には,ステージに上がった争議団と家族の方たちとともに会場全体が「しあわせの歌」の大合唱で包まれました。
加来浩佶(北九州青い空合唱団)


12月13日
若い息吹
 ”人生の逆転ホームラン”を合唱指導にとり入れた石塚寛教諭の駒大岩見沢高校記事(11/22号)「ねがい」5番の歌詞を世界でつなげる運動が45カ国194篇になったのですね。 駒高の「ねがい」も素直な気持ちが歌われていていいですねー。 「一本のペンで」の長崎の高校生,今回は北海道の高校生,若い息吹が広がっていくことがとても嬉しいです!!
美濃部恒子(北九州市)


11月22日
親子きんぴら班
 11/8号,合唱発表会,オリジナルコンサートの総評を読んで聴き手の心に届ける演奏の奥深さをヒシヒシと感じました。 それにしても一般の部B特別賞新婦人親子で山登りきんぴら班の「オリバーのマーチ」みれなかったのが惜しまれます。 1歳の子もハイハイで参加,演奏を盛り上げ聞く人を引きつけたようです・・・ネ。
 ”空を見てますか”「とっさの復元」を読んで4つもの偶然が重なるものかと驚きました。 300余年の歳月を越えて飛翔した音楽に会場が溜息に包まれたとの一文にどんなに美しい曲だったのだろうと想像豊かにしました。


11月15日
日本のうたごえ祭典in長崎感想
一本のペンで

 「一本のペンで」が印象に残った。 ナターシャ・グジーさんも久しぶりに聴いてやはり,すばらしい。
 「アメイジング・グレイス」もあの大人数での演奏を聴くことなはなかなない。
藤村,渡辺(北九州・ビオレッティ)


10月4日
「勇気を出して」
 9/13付,子どもたちと大宣伝行動,長崎読者300人達成の記事に長崎のガンバリがビンビン伝わってきました。 全国各地で日本のうたごえ合唱発表会への推薦団体が決まって日本のうたごえ祭典に向けて盛上がってきましたね。
 9/13号キム・チヨンさんの「日本という国が嫌いだった。 戦後も謝らないこと,歴史を勉強しないこと」のことは,日本人として本当に恥ずかしいし,痛いことばです。 ハルモニと結ぶコンサートで12人の中高生が光州から来日し「一緒に歌って日本の良心を知り心を開きあういい友だちができたことがうれしい」に救われた気持ちがしました。
 「勇気を出して」の歌が記事だけでも感動が伝わりました。
美濃部恒子(北九州市)


9月20日
「平和の旅へ」
 きょうは合唱と語りによる構成「平和の旅へ」の練習がありました。 日本のうたごえin長崎でも歌われますが,その前に9・18平和のための戦争展でも歌います。 何度合唱してもその都度胸うたれる曲です。
美濃部恒子(北九州市)


9月20日
随想うたごえ時間・合唱発表会に胸熱く
 9月に入っても異常な暑さが続き,でかけるのもひるむほどがだ,日本のうたごえ祭典in長崎まで,残りわずかとなり,土日はいくつもの地域で練習会や合唱発表会が開かれている。
 祭典開催が例年より1ヶ月以上早いとあって,全国協議会もその対応に四苦八苦,不肖の私まで,審査員に駆り出される。 事情がわかるだけに,分に過ぎた役と知りつつ引き受けてしまい,地元以外の合唱発表会にも出かけるはめになった。
 審査員という役目さえなければ,行ってみたいと思うところばかりだから実は楽しみでもある。 発表会を通して,その地域で奮闘するうたごえ運動の現状をみることができる。 旧国鉄労働者や教育分野での闘いや,作業所づくりの運動など人々の願いと結んで築き上げた演奏にしびれ,困難を越えて生き生きとうたごえを楽しむ姿に感動する。
 勿論,初めてのところでは,知らないことばかりだが,そこは審査に関わっていただいた地元の音楽家やうたごえを支えてきた方々がいろいろ語ってくれて,その地域の文化や暮らし,うたごえの歴史まで感じることができる。 出会いと交流を通して,新たな道を知ることも沢山ある。 行って良かったと胸を熱くしながら帰るのである。
 これまでの発表会で感じた嬉しいことの一つに演奏の全体的な向上が上げられる。 継続して関わっていただいた音楽家の方々の共通した評価だったから,身びいきのせいではあるまい。 少人数でも素晴らしい演奏が沢山あった。 まして人数が増えた合唱団の成長は著しい。 わが地元の発表会でも多人数演奏の素晴らしさにふれた。 勿論,優れた指導のたまものに違いないが,硬さを感じさせない伸びやかさは多人数の効果でもあると思うのだ。
 言うまでもなく,その醍醐味は日本のうたごえ祭典の大音楽会にある。 平和と異国文化の発信地・長崎で,数千の仲間と集い,共に歌う,この機会を逃す手はない。
綾正博(福岡県のうたごえ協議会)


8月2日
現代の女工哀史
 7/5号,4人の中国人実習生の闘いと歌の記事,まるでひと昔前の女工哀史そのもの。 ローカルユニオンに保護され,裁判にも勝訴でき本当によかった。 9/19九州のうたごえ祭典で「人間らしく働きたい」をきくのが楽しみです。
美濃部恒子(北九州市)


7月19日
児玉さん長崎へ
 6/28号,被爆者・児玉美智子さんのNY国連本部原爆展の記事。 連日パネルに見入る人が途切れなかったとのこと。 世論を高めた結果が,全会一致で採択された核軍縮へ一歩前進することになったと思います。 NPTのあった今年,日本のうたごえ祭典が長崎で開かれるのも意義あることです。 本紙読者といわれる児玉さん。 きっと来て下さることでしょう。
美濃部恒子(北九州市)


6月21日
闘いは今から
 6/7号,雨の中13kmの普天間基地を囲む人間の鎖の記事に刺激を受け,小倉駅前での普天間基地無条件返還を求める署名行動,マイクを持つ手にも力が入りました。 1時間で86筆。 若い人の署名が多く元気づけられました。 沖縄県民の一致した声をアメリカに伝えられず辺野古移設に逆戻りした鳩山氏の首相辞任は当然です。 ”ふめんだい”の結び「闘いはここから闘いは今から」が胸に響きます。
 ミニ同窓会で2人が読者となりました。 私は今年5人の読者拡大です。 5/17・24NY記事が好評でした。
美濃部恒子(北九州市)


6月14日
随想うたごえ時間・今,正面から闘いと歌
 ニューヨークでのNPT再検討会議に向けた,うたごえ代表団の活躍や,普天間基地の移転問題に対する怒りの行動への連帯など,うたごえの活躍はめざましい。
 残念ながら私は,直接参加したことが,1960年の三池・安保の闘いの中で,あの「がんばろう」の歌をはじめ多くの名曲が生まれ,それらの歌を武器に各地でうたごえ行動隊が結成され,闘いのエネルギーを支えたという。
 今年は,あれからちょうど50年である。 時が流れ,日本は世界有数の経済大国となったが,本質は当時と変わっていないように思える。 労働組合が弱体化され,団結の機会・手段を失った多くの働く人々にとっては,失業・不安定雇用の増大や,福祉の後退など,先の見えぬ不安は,むしろ大きくなっているかも知れない。
 だからこそ国民は,自公政権を退陣させ,新たな政治に期待をかけたが,またも次々に裏切られている。 世界は核廃絶へ新たな道を踏み出そうというのに,鳩山内閣は基地問題でも公約を破り,抑止論を持ち出して沖縄県民が抱えてきた屈辱と危険をそのままに,全国に拡げようとさえしている。 国民が願う,米軍基地を国内から撤去するというもっとも安全な方法をとらずに。
 50年を経て,再び同じ課題,大企業の責務と安保条約の是非が正面から問われはじめた今,三池・安保闘争などの闘いの中で生まれた歌の多くは,今も生き生きとよみがえる。 加えて,うたごえには今に至る多くの創作曲がある。 全国的な運動に限らず,様々な所で,うたごえを響かせよう。 その役割は決して小さくない。 歌って広げて,秋の日本のうたごえ祭典in長崎に合流しよう。
 長崎の”一万人署名活動”の高校生は言う。 「私たちは微力だけれど無力ではない・・・やがて大きな力になる」(一本のペンで)。
綾正博(福岡県のうたごえ協議会議長)


5月3日
スーパー高校生
 4/5付カラーで長崎・伊王島のうた新まつり成功の様子がビンビン伝わってきました。 長崎高校生1万人署名活動の報告を読んで,若い力はスゴイ!! スーパー高校生といわれるわけです・・・その高校生たちの言葉をもとに創られる祭典演奏曲「一本のペンで」楽しみです。
美濃部恒子(北九州市)


5月17・24号
来て良かった!
 NYに来て良かった! まだ感動,興奮がさめないリバーサイドチャーチでのコンサートは,一生の中でそうできる体験ではないと胸いっぱいでした。 レイバーコーラスの演奏は本当にすばらしかったです。
 5月1日,セントラルパークでの署名行動はいつもの署名活動とは一味もふた味も違いました。 2日,タイムズスクエアを埋めた人にはびっくり。 集会は暑くてきつかったのですが,その後の行進では水を得た魚のようにうたごで生き生きして,通りを行く人たちに注目され,効果バツグン。 うた新で知っていた小玉さん,ケニアで学校をつくる長田寿和子さん,全国のうたごえの仲間と世界の人と平和で連帯できて大満足です。
美濃部恒子(北九州青い空合唱団)

3月1日
随想うたごえ時間・総会で充電!さあ 長崎さるこう!
 今年もうたごえ全国協総会に参加した。 時折,みぞれまじりの雨が降る中を集まった100人の代議員に加え,多くの評議員の参加で会場は熱気に溢れた。 記念講演をはじめ,方針案を補強する各地からの発言は,次々に表示されるうたごえ新聞の増紙報告と共に,会場に笑いと共感を呼びながら,うたごえ運動への確信と新たな勇気を与えてくれた。
 内容は本紙に詳しいから,あえて触れる必要もないが,先進合唱団の活動に感心し学びながら,一方で,うたごえの力が小さいところで,地域や家族の中での孤独を抱える人に思いを寄せる優しさ溢れる活動に胸を熱くしたのである。 また,次代を担う青年の連帯する活動と発言に拍手を贈りつつ,支えるべき私たちの世代の課題と責任も痛感させられた。
 旺盛な活動と思いを語り合うには,2日間とはいえ,とても時間が足りないと,いつもながら思うのである。 その不足を補う訳ではないが,1日目の会議終了(21:30)後の深夜に及ぶ懇親会?はまた得がたい機会となる。 地域,層,運動など其々の編成で大いに盛り上がったのはいうまでもない。
 さて,今年の日本のうたごえ祭典は長崎である。 10月開催と例年より1ヶ月早いから,地元では準備におおわらわである。 本紙読者を大きく増やし支援者を拡げながら,長崎らしい祭典をと企画を進めている。
 総会終了後に,日本のうたごえ祭典in長崎全国実行委員会が開かれたが例年を上回る多くの参加があり,全国の仲間の連帯を心強く感じた。 とはいえ,長崎のうたごえは小さく,また,西端とあって,来てくれるかな?との心配も絶えない。
 私も全九州のうたごえ仲間と共に全力を挙げる積りでいるが,本紙読者拡大目標達成と3月の長崎・伊王島うた新まつり,4月の合唱講習会の多数参加で成功への確信を早期に掴みたいと思っている。 平和と異国文化の発信地・長崎をさるこうで!
綾正博(福岡県のうたごえ協議会)