うたごえ新聞掲載記事・2009年

北九州関係の掲載記事を転記します。
 (うたごえ新聞社了解済)


11月9日号
長崎を楽しみに
 日本のうたごえ祭典初日,山ノ木竹志氏の訃報が知らされ,涙する合唱団員が多かったです。 大音楽会でも,池辺晋一郎氏が「アメイジング・グレイス」を指揮される前,追悼の言葉をおくられ,歌詞をかみしめて歌いました。 仁川平和の風合唱団の「人間の歌」をはじめ合唱発表会一般の部Aでは4つの合唱団が山ノ木氏の「人間の歌」を合唱し,心に響きました。
 京都らしくお寺の鐘で始まった祭典。 歌う喜び,うたごえで心つなぐ喜びで感動の音楽会でした。 来年は長崎でお会いすることを楽しみに,日々の活動を積み重ねたいと思います。
美濃部恒子(北九州市)


10月26日・11月2日号
随想うたごえ時間・笑顔と感動に会える!
 いよいよ日本のうたごえ祭典・京都本番である。 粗忽な話で恥ずかしいが,今年の5月,京都での西日本合唱講習会に参加した帰りに京都駅の新幹線ホーム待合室で財布を置き忘れ,慌てて新大阪で折り返した事がある。
 財布は,売店の女性からの届出で無事に戻った。 一時は落ち込んだが,混雑する京都駅で置き忘れた財布が無事に戻った嬉しさで,終電になったにもかかわらず揚々として帰宅した。 内緒にしていたのはいうまでもない。
 祭典の魅力や各地のドラマが本紙で紹介され,全国の仲間たちとの交流に期待を膨らませているが,加えて,私は戻った財布にまつわる彼の人たちの笑顔に会えるかも知れないと大いに楽しみにしている。 折角の京都である。 時間が許せば史跡と共に,住む人々の温かさや機微にも触れて欲しいと願っている。
 さて,来年の日本にうたごえ祭典は長崎である。 再び九州での祭典とあって,九州のうたごえは地元長崎の動きに注目しながら,それぞれの役割を果たそうとしている。 九州では毎年,各県持ち回りで九州祭典を開き,開催地のうたごえ起こしを図っているが,今年も2日目の音楽会では祭典の全国合同曲を考慮した九州合同練習曲に取り組んできた。 それは,魅力的な指揮者と曲に出会える喜びを伴って,200人を超える演奏を実現してきた。 全国祭典へ歌って参加する上でも大きな役割を果たしているが,演奏力の向上だけでなく,団体や地域単位の交流を越えて,互いの顔が見える信頼関係に発展してきたと思っている。
 とはいえ,合唱発表会に280もの団体が参加する京都での日本のうたごえ祭典とあって,私たちが学ぶことがゴマンとあるに違いない。 企画や運営を含め,長崎と九州の仲間たちがどれだけ学べるかも日本のうたごえ祭典in長崎成功のカギになるかも知れない。
(10月12日・記)
綾正博(福岡県のうたごえ協議会議長)


10月19日号
行動とつながり
 10月4日,北九州憲法ネットの毎月の行動に北九州青い空合唱団九条の会として参加。 小笠原弁護士のお話を読んでいたのでいっそう元気を貰った感じでした。 「新しい政権の9条の動向をきちんと見ていく目になる」 「発足したばかりで国民の声に敏感だから行動していくことが大事」に共感し,つながっていくうたごえの力!! うたごえ祭典・京都へ胸を膨らませています。
美濃部恒子(北九州市)


10月12日号
金沢さん源さん
 9/21号”沖縄の平和と自然,音楽で”が,福岡県母親大会(9/13)での金沢芽美さんの歌,一人芝居と重なった。 沖縄戦の中の母と子の姿を捉えた作品で,日本のうたごえ祭典で創作賞,歌唱賞を受賞された方だ。 うたごえ新聞のおかげで作曲家・源啓祐さんのことも知ることができた。 歴史の真実を音楽で伝えていく意義を痛感する。
美濃部恒子(北九州市)


9月14日号
祭典へ,京都ふくおか合唱団
 歴史的な総選挙の8月30日,北九州では第15回平和のための戦争展があり,日本のうたごえ祭典・京都ふくおか合唱団として,戦争展会場で平和の歌声を届けました(北九州青い空合唱団は14人)。
 「ねがい」「八月の小倉」「誓い」「花をおくろう」の合唱の後の記念講演。 名古屋高裁でのイラク派兵違憲判決(08年4/17)を勝ち取った毛利正道弁護士のお話はとても意義深く,戦争ができる国とならぬために憲法九条改悪を許さず,平和活動を頑張っていかねば。
美濃部恒子(北九州市)


8月17日号
小倉からの想い
 「核兵器のない世界をめざす」,オバマ米大統領が演説されました。 この歴史的な平和行進(下関〜門司引継ぎ)出発式でおおかわうたう会は「八月の小倉」「原爆を許すまじ」を,小倉の身代わりになった広島・長崎を思いながらうたいました。
渡辺満子(北九州市)


8月3日号
映画見たよ!
ヤング@ハート

 世界一いかしたロックンロールコーラス隊の映画「ヤング@ハート」(07イギリス)。 アメリカ・マサチューセッツ州の小さな町に平均年齢80歳のコーラス隊(最高92歳)。 癌で入退院を繰返す人,見るからに身体が弱い人,趣味や個性はバラバラでも生きている限り歌うというドキュメンタリーに大変感動し涙しました。 年1回のコンサートに情熱をかけて練習する姿,刑務所等の慰問で若者や子どもたちに命の歌を届け,生きるとは何かを教え勇気や元気を与えていました。
美濃部恒子(北九州市)



7月13日号
随想うたごえ時間・共通の願いを紡ぐ
 今年も母親大会が各地で開催されている。 先日,私の住む地域の母親大会も例年を上回る参加者で大成功をおさめた。 毎年,会場に苦慮しながらも「うたごえ分科会」を受け持って好評を得ているが,むしろ,参加者からの発言などから私たちが学び,励まされることのほうが多い。
 うたごえに携わっていても出演や練習に追われる団活動の中では,うたごえ運動について学ぶ機会は多くないのが実情だけに,「うたごえ分科会」は,運動内外の人たちと共に歌を楽しみながらうたごえを学ぶ,得がたい機会に思える。
 他の分野でも「九条の会」とうたごえの共同は各地に広がり,本紙で毎号紹介されている国民平和行進では,うたごえ通し行進者・松本英治さんを先頭に,うたごえによる歓迎集会や,うたごえ大行進などが各地で取り組まれている。
 また雇用や生活を守る闘いとの連帯も広がっている。 こうした関わりは,諸運動を励ますだけでなく,うたごえ運動にとっても確信を深め,新たなエネルギーを得る機会になっているに違いない。
 国民の支持を失った麻生内閣のもとで,大きな政治転換期を迎えているが,マスコミは変わりの様の無い二大政党に関心を閉じ込めようとしている様に思える。 他に知るすべの無い多くの国民の判断を誤らせないためにも私たちの出番は多い。
 今年の全国協議会総会は「憲法を輝かせ,働き,生きる希望,心つなぐ歌を」と提起している。 様々な垣根を越え,人々を結ぶことができるうたごえで共通の願いを紡いでいこう。 「うたごえ新聞」は,全国の豊かな経験や進む方向を示し,運動を支えるカギとなる。 新たな峰に向かって,8月9日まで第二期のキャンペーン中である。
綾正博(福岡県のうたごえ協議会議長)


7月6日号
闘いの本質
 6/15号の国鉄闘争の記事,先日,小倉駅での行動にうたごえで支援に行ったこともあり釘付け読みました。 山田博樹さんの言われる「闘いの本質をメッセージする」,それができるのがうたごえ,(韓国で『人間の歌』を歌った体験から)歌のテーマを知らない人たちが聴いてどれだけ共感できるか,という一文が胸に落ちました。
美濃部恒子(北九州市)


6月22日号
”うた新”の価値
 6/1号「歌うことと”うた新”の深い関係」を読んで,本紙の価値を再確認しました。 ただ歌の情報に限らず社会問題を浮彫りにしています。 池辺晋一郎先生も「単に機関紙にとどまらず音楽の方向性にヒントをくれる新聞」といわれています。 ”ふめんだい”もオバマ大統領の演説を受けイサム・ノグチ氏の2つの橋の話,感動しました。
美濃部恒子(北九州市)


6月1日号
署名行動定着
 5月10日,真夏日になった強い陽射しの中で北九州青い空合唱団定例の小倉駅宣伝署名行動。 母の日なので,「かあさんのうた」も入れたり「9条で3×3×3」「そんな町を」を歌い,近づいてこられて激励されたり「毎月頑張ってますね」ともいわれ,大分定着してきたのかな・・・。 3日の憲法集会の会場でも歌いました。
美濃部恒子(北九州市)


5月25日号
給付金と消費税
 定額給付金もらいました? 3年後に何倍もの消費税が押し寄せることを思うと喜べません。 日本のうたごえ祭典参加の費用にしたい。
小松恭子(北九州市)


4月6日号
人は主張して人間に
 3/9号総会記念講演要旨,小森陽一氏の「これまでの人類の歴史を踏襲すれば戦争に突入する」という一文に芯から胸が震える。 「人は主張して人間になる」との話も胸に刻んで,自分にできる主張,行動をやっていきたいと思う。
美濃部恒子(北九州市)


3月9日号
随想うたごえ時間・次代につなぐ責任

 いったいこの国はどうなるのだろう。 麻生内閣は不安に怯える国民の思いをよそに,未曾有の危機と言いながら,どこまで届くか判らないバラマキ給付金は強行,イヤというほど貯めこんでいても真っ先に違法な派遣切りをする大企業は野放し,国際的な舞台で泥酔? 朦朧として恥をさらす無責任財務大臣,汚染と偽装だらけの食料など,挙げればきりがない。
 今も,非正規労働者をはじめとして,職を失う人々が凄まじい勢いで増え続けている。 しかし,今を人間らしく生き,次代に繋ぐ責任を背負って,反撃が始まっている。
 あの年越し派遣村の闘いは国を動かし,行動と連帯の力を改めて示した。 組合の結成や加入で立ち上がった労働者が派遣切りを食い止める事例も各地で生まれている。 北九州でも,安川電機の闘いなどに加え,日産の工場で切られた若い派遣労働者が労働組合(JMIU)に加入し闘いはじめた。
 2月20日には日産への抗議と労働者への連帯行動が門前で行われ,私たちも練習を切り上げて参加した。 久方ぶりに,はためく労働組合旗と渾身の訴えの渦中に身を置いて,持ち込んだCDを伴奏に「がんばろう」を歌った。 それは,私自身の鉄鋼労働者として闘ってきた魂と共に,「うたは闘いとともに」などうたごえ運動を貫く方針と,実践の大事さを肝に銘じる機会となった。
 京都での全国総会は「働き,生きる希望 心つなぐ歌を」の方針に先駆けた実践や豊かな活動交流の場でもあったが,小森陽一氏の記念講演は「日本国憲法」と「九条の会」に,更なる確信を持たせた。 それぞれの地域で生活や闘いと結び,心をつなぐうたごえを拡げ,10月は日本のうたごえ祭典・京都成功へ! それは,まじめに生きる人々の希望を開く流れでもある。 方針にはうたごえ60年の歴史と新しい時代の輝きが込められている。
綾正博(福岡県のうたごえ協議会議長)


2月23日号
歌も,走ることも
 2月7日,映画「風が強く吹いている」小倉ロケで夫婦でエキストラを初体験した。 小出恵介,林遣都2人の駅伝シーン。 わが息子も中高と駅伝部でよく応援に行ったし,社会人となった今は市民ランナーとして走っている。 エキストラといえどもわが夫は「あと1km!! ガンバレ!!」と本気で応援していた。 歌うことが好き,走ることが好きということは共通で続けられることと思う。
美濃部恒子(北九州市)


1月26日号
M君傷心の帰郷
 非正規切り8万5千人,違法解雇が横行の新聞見出しが胸に刺さります。 私が学童保育の指導員をしていた頃出会ったM君も,大分キャノンを突然解雇され傷心の帰郷でした。 職探し懸命ですが本当に厳しい。 新しい年に希望といってもそれがめません。 でも,みんなとつながって「私たちが進みつづける理由」のように進まねば・・・政治を変えるために私にできることを精一杯頑張りたい。
美濃部恒子(北九州市)