うたごえ新聞掲載記事・1999年

北九州関係の掲載記事を転記します。
 (うたごえ新聞社了解済)

12月27日
創作会議の歌 百貨店,年金者組合で
 北九州市八幡区の百貨店「井筒屋」が開店40周年記念行事の一環として市民を募り「演芸大会」。 北九州青い空合唱団のアコーディオン伴奏者,簾照男さんが折衝しうたごえ関係の演奏が実現しました。 簾さんの伴奏による”昭和の歴史を歌う大うたう会”で11月13,14日の2回。 北九州うたごえ創作会議と北九州青い空合唱団は14日に演奏。
 創作会議は創作曲ばかり「さくらの唄」「五右衛門風呂の詩」「国東路」,中間市にあった渡し船を歌う「垣生の私」,曽根干潟を歌う「行って見ようよ」,景気が良かった頃の八幡を歌う「懐かしの八幡」です。 中年以上が主の客層は手拍子や拍手の嵐。 司会からも「グランプリをあげよう」と大好評でした。 青い空合唱団は「友よ」(いづみたく),「虫の声」など演奏していました。
 11月28日は年金者組合八幡支部10周年記念「年金者組合まつり」。 創作会議の井上忠昭さんが同組合員であり年金者組合八幡コーラスの指導もしています。
 創作会議は「演芸大会」の6曲のうち2曲を「心は一つ」「この道」に替えて演奏。 八幡コーラスは「稲刈りのころ」「老いて輝く」「年金音頭」の3曲。 創作会議も一緒に歌いました。 最後はみんなで「もみじ」「赤とんぼ」「故郷」「この勝利ひびけとどろけ」「沖縄を返せ」等を歌い閉会へと続きました。
山田敏夫(北九州うたごえ創作会議)


10月11日
北九州うたごえ創作会議,平和をうたう
 北九州市で毎年開かれている「平和のための戦争展」で,北九州創作合唱団が演奏しました。 8月7日,8日の2日間の戦争展のうち,8日,沖縄戦の講演の前に,「八月の小倉」(原爆が落とされるはずだった小倉を歌った曲)「鬼灯の頃」「心は一つ」(湯布院への米軍射撃練習場移設反対を訴える)「地雷ではなく花を下さいよりフィナーレ」の4曲を演奏し,会場の人と一緒に歌いました。
 8月15日は創作会議主催で「うたごえ平和の集い−平和について考える」を開きました。 ここでも,「八月の小倉」「心はひとつ」の2曲を演奏。 創作会議のメンバー井上さんが八幡の大空襲の後に被災を歩いた体験を,創作会議付属合唱団の辻奥さんが戸畑の空襲で家が焼かれた体験を話してくれました。
 つづいて,付属合唱団の演奏で「鬼灯の頃」「地雷より花を下さい」。 ゲストのフォークグループ仮名文の「小さな古時計」,オリジナルで子どもの頃を思い出して歌う「昭和30年代の児童の生態に関する一考察」「朱鷺よさよなら」他を。 最後は会場の人と「青い空は」「花」「折り鶴」を歌いました。
 8月末は八幡民商前田支部のうたごえ酒場第2弾を行いました。
山田敏夫(北九州うたごえ創作会議)


7月12日
岩本東洋さんと北九州うたごえ創作会議
第2回創作曲発表会プログラムを見て

 生活の一点から心を昔に今に未来へとばし歌の詞をつくりつづけている人がいます。 北九州うたごえ創作会議の中心メンバーの一人,岩本東洋さんがその人。
 三池の荒木栄さんが活発な創作曲づくりをしていた頃から作品があるといえば思い出す読者の方もいらっしゃるでしょう。 「今月の創作だより」にもしばしば登場してはいますが,創ってもあまり歌わなかった初期の頃から近年,特に今年に入り,まわりの人との結びつきも持ち,また独自の創作発表会を開くなど,作品も質的にも量的にも力を増し注目されはじめています。
 一九九五年に創作曲第一集が発行され,曲集も四冊,曲数も百三十曲を越えています。 その作詞のほとんどは岩本東洋さん。 詞は実に多彩です。 作曲は岩本さんのまわりに集まる山田敏夫さん,井上忠昭さん,堤龍輔さんら数人が中心です。
 今年三月十四日,井上忠昭さんの作品をまとめて開いたのが,第二回創作発表会です。 大成功でした。 干潟をまもれとうたう「行って見ようよ」は当日会場で大合唱。 球磨の冬景色をうたった「むかし音」や「彼岸花」「百日紅」の花のうたを北九州うたごえ創作会議専属合唱団(このような合唱団づくりもやってのけるアイディアと仲間のうたをうたっていく心いっぱいの合唱団)の演奏で。 全日本年金者組合八幡支部の「年金音頭」。
 九州厚生年金病院・心臓弁膜症患者会のうたう「心友会のうた」。 ♪学校へ行った子どもたち/向こうの団地の奥さんも/あたま揃えて立ち話/10号線の道ぞいで/歌うたおうとなったのよ(10号線の歌三番より)とうたう会づくりをすすめるたのしいうたから,八幡大空襲のうた「鬼灯(ホウズキ)の頃」,日出生台の基地なくせの「心は一つ」まで,生活と自然,昔と今,ユーモアから平和のうたがいっぱいです。
 創作に一番必要なもの,ねばり,継続,物をみる心とうたう仲間との結合ではないでしょうか。 それがつくられてきたのです。
大西進(作曲家,本紙編集委員)


5月24日
民商まつりでリクエスト
 北九州うたごえ創作会議が八幡東民商主催”民商まつり”で演奏しました。 4月25日,八幡東区の高炉台公園で4曲演奏に続き,うたう会。 あいにくの曇り空で時々小雨もばらつき風も強く,寒さに震えながらの演奏でした。
 3月の発表会の曲目から,岩本東洋詩で堤龍輔曲「桜の歌」,井上忠昭曲「五右衛門風呂の歌」「鬼灯の頃」「心は一つ」。 マイクが故障して1本しかないため,隅々までは届きませんでしたが,スピーカーの近くの人は熱心に聞き,うたう会では楽しい雰囲気でした。
 指揮1名,伴奏はアコーディオンとギターの2名,女声5名,男声3名。 指揮の松永さんは入院中を抜け出し,久富さんは夕方から大阪に旅行,堤さんは夜勤の最中,私は夕方から大分出張という,いろんな人が都合をつけての参加でした。
 また,民商の一地域で「うたごえ酒場をしたい」の声があり,伴奏の依頼がありました。
山田敏夫(北九州うたごえ創作会議)